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ロレックスのような完全防水時計は、特にリューズの故障に気を付けなければなりません。その理由と修理事例、対策をまとめました。
リューズが閉まっていない状態で使い続けると、完全防水時計でも水が浸入します。「防水仕様だから」と安心して普段から水を気にせずに生活していると、リューズの故障に気が付かず水が入ってしまうのです。
時計に水が浸入してしまうと、様々な故障を引き起こす原因となり、結果的に修理費用が高くなってしまいます。リューズが閉まらないということは故障の連鎖が始まりやすいと考えて早急に修理しましょう。
リューズが閉まらなくなる原因は、主に2つあります。
依頼内容 | リューズが閉まらない |
---|---|
調整内容 | なし |
パーツ交換・その他 | リューズ |
参考費用 | 30,240円 |
修理期間は約3週間でした。これは、リューズの交換のみで済んだ場合の事例です。
依頼内容 | 水が入ってしまった 文字盤夜光のふやけの修理 |
---|---|
調整内容 | オーバーホール・サビ取り・文字盤再生 |
パーツ交換・その他 | リューズ・リューズチューブ・パッキン・ゼンマイ |
参考費用 | オーバーホール、その他:38,000円 リューズ交換:21,000円 リューズチューブ交換:3,000円 文字盤再生:40,000円 合計:107,100円 |
水入りの原因はリューズとリューズチューブの摩耗だったようです。内部はサビていて、文字盤まで及んでいました。修理期間は約6週間でした。
後者の事例では、リューズが閉まらなくなっていたせいで、様々な修理が必要となり、驚きの値段になってしまいました。修理期間も2倍かかっています。
特に費用がかかっているのは文字盤の再生。文字盤は、もう手に入らないものもあるため、修理費用は高くなりやすいでしょう。また、この例では大丈夫でしたが、針がサビてしまう可能性もあり、費用は文字盤同様に高くなります。
リューズが閉まらないことが、故障の連鎖を引き起こすと分かっていただけたと思います。リューズを正しく丁寧に扱うことが、最も身近な予防法です。手遅れになってしまわないよう、普段からリューズに気を配ってください。
とはいえ使っているだけで摩耗していくものですので、定期的にメンテナンスをすることが何よりです。水が入ってしまっては手遅れ。リューズの交換費用だけでなく、思わぬ高い出費を招くことになり、後悔してしまいますよ。大切な時計を長く使うためにも、オーバーホールは忘れず行いましょう。
仮にリューズが閉まらなくなってしまったら、自分で何とかしようと分解するのは得策ではありません。自分でリューズを修理しようとしても専門の知識や修理の経験がないので、他の大事な部品を傷つけるおそれがあります。さらに、下手に触ってしまうとリューズ以外の部品を傷つけてしまい、余計に取り返しがつかなくなってしまうでしょう。リューズが閉まらなくなった場合は、専門店に修理をお願いするのがベターです。とはいえリューズは、摩耗によって時間と共に調子が悪くなるので、定期的にメンテナンスをすることが一番です。メンテナンスを怠ってリューズが閉まらない間に水が入ってしまうと、思わぬ高い出費を招くことになり、後悔してしまいますよ。大切な時計を長く使うためにも、専門の知識を持ったお店でオーバーホールしてもらいましょう。
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オーバーホール 費用 |
専門店名 | |
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18,700円~ |
東京都台東区上野 5-25-1 イトウビル1F
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19,800円~ |
東京都中野区中野2-11-5 吉田ビル2階
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22,000円~ ※公式HPに税表記はありませんでした |
東京都墨田区緑4-11-3 デ・リード錦糸町501
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※東京にあるロレックスオーバーホール店で検索上位表示されるうち、公式サイトでオーバーホール費用および、純正部品を使用することを明らかにしている会社を厳選。モデルによって費用は変わりますので、詳しくは各店舗にお問合せください。(2021年3月22日時点)※税込・税抜については、各社にお問合せください。