公開日: |更新日:
時計の世界でいうクロノグラフとは、「ストップウォッチ機能を備えた精度の高い腕時計や懐中時計」を意味します。ロレックスのクロノグラフに不具合が起こる原因や対策、解決した事例についてまとめました。
ロレックスのデイトナには、クロノグラフが搭載されています。60秒で一周するスモールセコンド、30分で一周する30分積算計、12時間で一周する12時間積算計、そしてストップウォッチです。使いかたはとても簡単で、スタート・ストップ・リセットの順で操作します。精密な設計でつくられているため、非常にデリケート。正しい手順で使用しないと、衝撃で針がズレたり、ボタンの閉め忘れで浸水したりすることがあります。
クロノグラフの針がズレていることや、水が浸水している原因とは何でしょうか?対策方法も踏まえて紹介しています。
ストップウォッチを起動するときは、プッシュボタンを使ってスタートとリセットを行ないます。リセットをするときに注意してほしいのは、必ずストップウォッチを止めてからリセットボタンを押すようにしましょう。順序を間違えてしまうと、衝撃により針がズレてしまう恐れがあります。
ストップウォッチ機能を使わない場合は、プッシュボタンがしっかり閉まっていることを確認。気づかずに開いたままだと、水が入ってしまい故障の原因となってしまいます。
※防水性に優れている時計でも、プッシュボタンを作動しているときは防水性がありません。お風呂や水中でのボタン操作はしないように注意しましょう。
事例1:クロノグラフリセット不良
時計 | デイトナRef.16520 |
---|---|
修理内容 | クロノグラフの針交換 |
修理費用 | 記載なし |
内容 | クロノグラフを作動し、リセットしようとしたところ30分積算計の針が所定に戻らず、リセットする度にズレがでてしまうとのことでした。リセット不良の症状については、針不良を推測し、顕微鏡で針の状態を確認。その結果、不良箇所と思われる針のパイプ部分にヒビが入っていることが見られました。 パイプ部分にヒビが入ってしまうことで、針に取りついている状態が不十分になってしまい、リセット時の針にかかる衝撃でズレが生じる原因になっていたのです。針は新品に交換して対応を行ないました。 |
事例2:クロノグラフリセット不良
時計 | デイトナRef.116523 |
---|---|
修理内容 | フライバックレバーのバネを交換 |
修理費用 | 記載なし |
内容 | リセットボタンの動きに違和感がありました。時計内部を確認すると、フライバックレバーのバネが曲がっているのを確認。新しいバネに交換を行ない、原因を解消しました。 |
クロノグラフを使う際は正しい手順で行なうことが大切です。部品を傷つけたり劣化を早めたりなど、故障を防ぐことができます。しかし万が一リセットをしたときに、針が元に戻らなかったり、ズレたりした時は、速やかに専門の修理業者に依頼しましょう。またメンテナンスを定期的に行なうことで、未然に不具合が起きるのを防ぐことができます。
大事な腕時計のためにも、使いかたを見直すことで長く時を刻むことができるでしょう。
当サイトではロレックスの修理ができる業者をまとめています。中には郵送で無料見積もりを出してくれるところも。忙しさを理由に放置してしまっている人も、利用しやすいサービスなので、チェックしてみてください。
関連ページ
安さと信頼を両立。 ロレックス修理専門店を比較 【オーバーホール編】
症状で分かる!ロレックス故障の原因公式サイトに掲載されている費用目安をもとに、東京でより安いロレックスのオーバーホールが期待できる専門店を、主なモデル別にピックアップして比較しました。また、掲載各社は郵送依頼にも対応しています。※原則、純正部品を使用する店舗をピックアップしています。※税込・税抜については、各社にお問合せください。
オーバーホール 費用 |
専門店名 | |
---|---|---|
18,700円~ |
東京都台東区上野 5-25-1 イトウビル1F
|
|
19,800円~ |
東京都中野区中野2-11-5 吉田ビル2階
|
|
22,000円~ ※公式HPに税表記はありませんでした |
東京都墨田区緑4-11-3 デ・リード錦糸町501
|
※東京にあるロレックスオーバーホール店で検索上位表示されるうち、公式サイトでオーバーホール費用および、純正部品を使用することを明らかにしている会社を厳選。モデルによって費用は変わりますので、詳しくは各店舗にお問合せください。(2021年3月22日時点)※税込・税抜については、各社にお問合せください。