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ロレックス サブマリーナの魅力とは?価値やモデル、扱いで注意すべき点など

公開日: |更新日:

世界初のダイバーズウォッチとして1953年に誕生しました「サブマリーナ」。今ではその名は世界中で知られており、ロレックスの時計の中でも1,2を争う人気のモデルになりました。ここではそんなサブマリーナの魅力を紹介します。

サブマリーナの魅力の秘密

ロレックスのアイコン的モデル

サブマリーナはデイトナと並びロレックスのアイコン的モデルとして世界中で認知されています。もしロレックスの時計をイメージしてと言われればサブマリーナをイメージするほど。ロレックスの顔といっても過言ではありません。1953年の開発以来、ダイバーズウォッチとして認められてきた歴史はもちろんのこと、ロレックスの技術のすべてを注ぎ込まれて進化してきました。またダイバーだけでなく、一般にも広く愛され、普遍的かつ王道的デザインがアイコンとしてのポジションから外れない理由です。

防水性能

ロレックスといえば世界に轟いている3大発明があります。それは「オイスターケース」、「デイトジャスト」、「パーペチュアル」の3つです。とくにオイスターケースは1926年に発明されたもので、ベゼル、裏蓋、リューズがミドルケース(ケースの中央部分)にねじ込まれたシステム。これは特許を取得されたシステムです。オイスターケースと名付けられたのは、高い防水性能や頑丈さが牡蠣の殻の固さになぞらえられたことによります。世界初の防水ケースであり、腕時計の歴史のターニングポイントとなりました。防水性能の高さは、あくまでもプロ仕様。一般のユーザーにとってはそこまで高い防水性能は必要ないかもしれません。しかし、この防水性能こそがサブマリーナの歴史であり魅力の最たるものなのです。

デイトorノンデイト

現在のサブマリーナにはカレンダー機能が搭載されているデイトと、搭載されていないノンデイトがあります。発売当初は、カレンダー機能はありませんでしたが、1965年からデイト、ノンデイトのモデルが並行して発売。また、デイト・ノンデイトはムーブメントに性能差がありました。現在では差はほとんどありませんが、サブマリーナといえばデイトの方が主流となっているのは事実です。主流はデイトとは言え性能差もほとんどないのでデイト、ノンデイトのどちらを選ぶかは好みの問題となりました。価格は新品、中古ともにノンデイトの方が安価になっています。

ファッションに合わせやすい

サブマリーナはスポーツウォッチであり、カジュアルなシーンによく合います。一方、そのシックでシンプルなデザインからスーツスタイルなどにもぴったりな時計。まさに身に着けるシーンを選ばないのが人気の理由のひとつです。ロレックスは1960年代からすでに身に着けるシーンを選ばないデザインを志向していたようです。

実用性能も進化

今なお、着けやすさ・見やすさが進化し続けているサブマリーナ。エクステンションは1mm単位での調整ができ、夜光塗料も新型のものに進化したことで夜間など暗闇での視認性も大きくアップしています。また、作りもより頑丈になっているので、長きにわたり愛用できる耐久性を持っています。

サブマリーナの変遷

1953年 サブマリーナ Ref.6204

防水性100mを誇るプロ仕様のダイバーズウォッチとして誕生しました。発表自体は翌年1954年のバーゼル会場にて行われ、文字盤上のレター表記がゴールド色で印字されています。竜頭のガードがないケースが特徴のひとつです。また文字盤外周のサークルバー、ストレートなペンシル針もこのモデルならでは。

1954-1956年 Ref.6205

1.5世代目と言われているモデル。針、ベゼルに複数バージョンがあり、試行錯誤の跡が見受けられます。また、サブマリーナでありながらも、サブマリーナの文字が印字されていないモデルも存在しています。

1956年 サブマリーナ Ref.6538 Ref.6536

第2世代と呼ばれるモデル「Ref.6538」。防水性能が水深200mまでスペックアップしています。このモデルも、ペンシル針が使われているものや、ベゼルにメモリが印字されているものとそうでないものがあったりと複数バージョン存在。

また、Ref.6538の下位機種としてRef.6536も同時に誕生しています。防水性能は100mで、クロノメーター認定を受けていないノンクロノメータームーブメントが採用されています。このモデルはスペックを落とした廉価版として販売されたようです。

1958年 サブマリーナ Ref.5508 Ref.5510

第3世代と呼ばれているモデル「Ref.5508」。ムーブメントはスペックアップしていますが、ノンクロノメーターです。また防水性能は100mですので、前モデルの廉価版相当の性能となっています。

Ref.5510はRef.5508と同じく、ノンクロノメーターですが、比べてケースが厚く作られており防水性能は200mです。こちらのモデルは、2年で生産終了となりました。そのため、リューズガードがない最後のモデルと言われています。

1959年 サブマリーナ Ref.5512

サブマリーナ初のリューズガード採用モデル。リューズガードは、ダイビングで岩にぶつかることで壊れやすかったリューズを守るものです。18年もの長い間に渡り製造されていたため、名作と言われています。ムーブメントはクロノメーター公認。防水性能は200m、ケースのサイズが40mmです。

1963年 サブマリーナ Ref.5513

Ref.5512の下位機種としてRef.5513が発売。ノンクロノでスペックはやや落ちますが、このモデルは30年間製造されていました。その間、幾度なくマイナーチェンジが行われ、インデックスにフチがない前期モデルはレア度が高いモデルとして扱われています。

1965年 サブマリーナ デイト Ref.1680

初めてカレンダー機能が搭載されたデイトサブマリーナ。このモデルからトリプロックリューズが標準搭載されました。これまでのモデルでは、リューズ側にのみ付けていたゴムパッキンを、チューブ側も2つ搭載。リューズを締めたときのゴム圧で気密性を高めるもので、高い防水性能を実現しました。

1979年 サブマリーナ デイト Ref.16800

第5世代と呼ばれるサブマリーナ。特徴は風防がプラスチックからサファイアクリスタルガラスに変更されています。また、防水性能が300mへアップし、ベゼルの誤作動を防止するため逆回転防止機能も搭載されています。

1989年 サブマリーナ デイト Ref.16610

第6世代モデルのデイトサブマリーナ。このモデルはとても人気が高く、2009年まで製造が続きます。ムーブメントが新たにされた以外は、Ref.16800と大きな変更点はありません。

1989年 サブマリーナ デイト Ref.14060

Ref.5513の後継機種として誕生したのがRef.14060です。Ref.5513からのアップデートにより、風防がプラスチックからサファイアクリスタルガラスに変更。防水性能も300mと進化しています。

2000年 サブマリーナ ノンデイト Ref.14060M

20世紀最後の年という記念すべき年に発売されたRef.14060M。Ref.14060からの大きな変更点はムーブメントがスペックアップされたこと。そして2007年頃にはクロノメーター公認となりました。

2010年 サブマリーナ デイト Ref.116610

デイトサブマリーナの現行機であるRef.116610が誕生しました。大きな変更点はセラクロムベゼルになったこと。セラクロムはロレックスが特許取得をしたセラミック素材のことです。セラミックは風防に使われているサファイアクリスタルと同等の硬度をほこります。今までのステンレスのベゼルはどうしても傷がつきやすいという欠点がありました。また、年月が経つと褪色するという問題も抱えていました。それら問題点をセラクロムが解消し、かつ、更に美しい光沢を実現。目盛り部分にはプラチナコーティングも施してあり、高級感溢れるベゼルに進化しました。

また、ケースサイズこそ40mmのまま変わりませんが、厚みが増してより重厚感のあるモデルとなっています。

2012年 サブマリーナー ノンデイト Ref.114060

ノンデイトも新しいモデルがでました。ベゼルはもちろんセラクロム。ケースの厚みもRef.116610と同様に増しました。このモデルから廉価版という立ち位置ではなく、デイトなしのサブマリーナとして確立したモデルへと生まれ変わり、先進的な技術が詰まったモデルとなっています。

サブマリーナの資産価値

サブマリーナの人気はロレックスでも1,2を争います。堅牢な作りをしているので、経年での劣化も少ないモデルと言われており、その価値も衰えることを知りません。また、経年劣化しづらいため、メンテナンスを行っていれば、資産としての価値を維持し続けてくれます。人気が高いモデルなので、売却もしやすい時計です。

個性的なサブマリーナモデル

サブマリーナ デイト Ref.16613SG

コンビブレスに、文字盤はシャンパンゴールド。そして8つのダイヤインデックスと3つのサファイアインデックスにより、ゴージャス感を感じられるこのモデル。ベゼルの青さが際立ち、配色はゴージャスですが派手さがきつ過ぎず、いやらしさを感じさせません。製造期間は1989年~2010年で、シンプルさがカッコ良かったサブマリーナのイメージを根底から覆して話題となりました。

サブマリーナ デイト Ref.116618LB

イエローゴールド無垢のケースにサブマリーナの気品が特に感じられる個性的なモデル。もちろんダイバーズウォッチですので、ベゼルはマリンカラーのブルーが採用されています。ブルーとイエローゴールドの配色の良さが輝り、イエローゴールドの輝きと、分厚いケースの重厚感、文字盤、そしてベゼルのブルーの鮮やかさがミックスされた圧倒的な存在感を感じられる一本です。

サブマリーナ デイト Ref.116613LB

深い海をイメージさせてくれるブルーが際立ち、その色使いから「青サブ」と呼ばれる人気のモデルです。サブマリーナに多く見られる18Kコンビモデルの中でも、人気・知名度とも高いこちらのモデルは、そのラグジュアリーなデザインにあります。ベゼルにはイエローゴールドで60分のメモリが特殊コーティングされており、またセラクロムベゼルなのでブルーの独特の光沢感はまさに高級感を演出してくれています。

サブマリーナ デイト Ref.116613GLN

フォーマルなシーンにピッタリのモデルがRef.116613GLN。ブラックのダイヤル、そしてブラックのベゼルにメモリがゴールドでコーティングにより、シックかつ上品さを演出。インデックスには8つのダイヤを配していますが、ダイヤのみというのは初めてのモデルなので、発売当初話題になりました。また、防水性能の高いダイヤが付いたモデルは結構珍しいと言えるでしょう。製造は2009年から2014年と短い期間というのも、付加価値を高めています。

サブマリーナ デイト Ref.116619LB

18Kホワイトゴールド無垢モデルのRef.116619LB。鮮やかなブルーのベゼルとダイヤルが映え、いい意味で不思議な色合いとなっています。ホワイトゴールドはもともとはプラチナの代替品でしたが、今日では特に時計にはプラチナより硬くて安価なので使いやすい素材です。新品価格で約320万円。中古相場でも270万円ほどする高級時計でもあります。

サブマリーナで注意するポイント

サブマリーナをはじめ、ロレックスの時計はとても堅牢に作られていますが、精密機器ということに変わりありません。サブマリーナを日常使いで注意すべきポイントをご紹介します。

ポイント1.海で使った後のケアは特に大事

サブマリーナを所有すればやっぱり海で使いたくなるもの。防水性能は300mですので、ちょっとした海水浴などなら全然問題はありません。しかし、海で使用すると水、砂や塩、そして雑菌もたくさんいますので、それが時計に付着します。

表面的にセーム革などで拭くことはできますが、隅々に入り込んだ汚れはなかなか取りづらく残したままになってしまいがちです。放置すると錆の原因にもなるので、海で使用した後は下記のメンテナンスを心掛けましょう。

  • 1.水を入れた容器に時計を浸し全体的に汚れを取り除く
  • 2.柔らかいブラシで細部まで清掃する
  • 3.水気をぬぐい通気の良い場所で乾燥させる

リューズの閉め忘れに気を付ける

防水性能が高いとは言っても、リューズを閉め忘れれば防水性能は発揮できません。ですが、リューズを巻いた後、閉め忘れたまま装着した状態で手を洗ったりなどしがちです。特にサブマリーナは防水性能が高い分、普段からサブマリーナを着けたまま手を洗うクセがついているひとも多いかと思います。

時計内部に水が入ってしまえば錆の原因になり、自分ではとることはできないため、専門業者に清掃依頼をするコストがかかってしまいます。サブマリーナに限らずですが、リューズの閉め忘れは気を付けましょう。

ダイバーズウォッチはオーバーホール依頼は慎重に

サブマリーナはプロ仕様のダイバーズウォッチです。オーバーホールの際に防水テストは必須ですが、オーバーホール専門業者によっては20気圧以上の防水テストをする機器を備えていないケースがあります。

サブマリーナは300m防水ですので、単純計算で30気圧まで耐えられることになります。しかし20気圧以上の防水テストの機器を備えていなければ防水テストが不十分なままに。この状態でダイビングをするのは危険です。したがって、ダイバーズウォッチのオーバーホール依頼時には業者に防水テストのことを確認しておく必要があります。

まとめ

サブマリーナについて魅力や変遷などを紹介してきました。ロレックスの時計の中でもトップを争う人気モデルであるサブマリーナを欲しい人、すでに所有している人は多くいるかと思います。注意するポイントでも触れましたが、堅牢なサブマリーナですが精密機械であることは変わりありません。

サブマリーナを長く愛用するためにも、自身でケアするだけでなく、時にはオーバーホールを行うことをおすすめします。

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