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エクスプローラー1の上位機種として、1971年に登場したエクスプローラー2。シンプル「1」と比べて、「2」は多機能なのが特徴で、ロレックスの中でも、おしゃれなデザインのスポーツモデルとして高い人気を誇ります。
40mm~42mmと、現行のエクスプローラー1の39mmよりもケースサイズが大きくなっています。実用的で使いやすい時計ですが、万人受けというよりも個性的な時計が好きな方が選ぶ傾向にあります。ここからは、「1」との違いも含めて、ロレックス エクスプローラー2の魅力を紹介します。
エクスプローラー2は、「洞窟探検」でも使用できることを想定して作られており、そのために必要な耐久性・機能性を確保しています。洞窟内のような昼夜が分からない状況でも困らないような多くの機能が盛り込み済み。その代表的な機能として挙げられるのが、24時間表示ベゼルと24時間針です。また、この二つの要素は、エクスプローラー2のデザインにも大きな影響を与えています。
24時間針は大きな三角形矢印を採用しており、モデルによってオレンジや赤などの鮮やかな色をしているので、非常に目立つ存在です。インデックスや針に夜光塗料もついているため、暗い洞窟内でもしっかりと時間を確認することができます。
いわゆるデイト機能と呼ばれる機能で、文字盤で日付を確認できます。シンプルさを売りにしていた「1」にはない機能なため、時間と一緒に日付も確認したい方にはこちらがおすすめです。
エクスプローラー1にはないエクスプローラー2の魅力として、文字盤の色が選べることが挙げられます。エクスプローラー1は、黎明期のモデル以外、基本は黒文字盤のみです。しかし、エクスプローラー2には白文字盤と黒文字盤が存在します。色によって雰囲気はかなり違うので、自分の好みによって選べるのは魅力の1つです。また、シーンに応じで使い分けも可能となります。
エクスプローラー2の現行モデルであるRef.216570は、新品定価831,600円です。新品並行相場価格は、黒文字盤で720,000~750,000円、白文字盤で690,000~740,000円程です。デイトナやサブマリーナのようにプレミア化しておりません。そのため、極めて高額な金額になっていないため、ロレックスの中では比較的買いやすいモデルといえます。
堅牢なエクスプローラー1に実用機能を追加した上位モデルである、エクスプローラー2。その1stモデルは1971年に登場しています。針・インデックス、24時間表示が入る固定式ベゼルや24時間針、日付表示など、シンプルさが売りのエクスプローラー1とは異なる、独自のデザインでした。搭載ムーブメントはCal.1570クロノメーターで、当時のGMTマスター・Ref.1675と同一のものです。
他のロレックス・スポーツモデルと同様、細かいマイナーチェンジが行われ、ストレート針やセンタースプリット(レイルダイヤル、スターンダイヤル)、また24時間針の色違いなどが存在します。冒険家向けの実用時計として使用された時計のため、良いコンデイションのものが年々減少しているモデルでもあるので、状態の良い時計と出会えたらなら、ラッキーだと言えるモデルです。
2ndモデルの「Ref.16550」は、1984~1988年頃に登場したと言われています。サブマリーナ、GMTマスターと同様の針とインデックスを備え、ロレックスのスポーツモデルとひと目で分かる文字盤を採用。24時間表示が入る固定式ベゼルや、24時間針もモダンなデザインに進化。機能面では、短針が単独で可動できるようになり、GMTモデルとなりました。
ムーブメントは従来のCal.1570クロノメーターから、ハイビート仕様のCal.3085クロノメーターへ変更。現在のエクスプローラー2の特徴的なデザインの一つでもあるホワイト文字盤が新たに加わったモデルでもあります。また、針・インデックスの縁取りをブラックにしたことで、視認性の低下を防止する工夫も施されています。
Ref.16550で忘れてはならない希少モデルに「アイボリーダイヤル」があります。ホワイト文字盤が経年変化したものではないかという説もありますが、ヴィンテージ・ロレックス市場を賑やかす存在です。
Ref.16570は、エクスプローラー2の3rdモデルとして1991年に発表されました。基本的なデザインは2ndモデル・Ref.16550を踏襲したものですが、毎時28,800振動数のCal.3185クロノメータームーブメントを搭載したことが大きな変化です。
GMTモデルとしての機能である短針の単独可動はもちろん、テンプ受けをそれまでの片持ち式から両持ち式へとチェンジ。精度の調整がしやすくしました。モデル末期の2007年には、耐磁性と耐衝撃性を進化させたブルーパラクロム・ヒゲゼンマイのCal.3186ムーブメントに変更されています。
文字盤は黒と白の2種類のみ。2011年までの約20年間にわたり生産されたロングセラーモデルです。ロレックス・バブル時に販売されていたため、現在の中古市場にも数多く流通しています。
ロングセラーモデルのRef.16570の後継機として、2011年に登場した4thモデルのRef.216570。デザイン面では1stモデル「Ref.1655」の24時間針を復活させつつ、全体のデザインは3rdモデル「Ref.16570」をキープコンセプトとしています。ケースサイズは当時のロレックスの大型化の流れもあり、40ミリから42ミリへと変更になりました。
ムーブメントには、耐磁性と耐衝撃性が進化したブルーパラクロム・ヒゲゼンマイを採用し、さらに耐震特許技術のパラフレックス・ショック・アブソーバ付加のCal.3187クロノメータームーブメントを搭載。3連のオイスターブレスレットには、工具を使わずバックル部分を5ミリ延長させることができるイージーリンクシステムを取り入れ、実用性の面も向上したモデルです。
芸能人の愛用者も多い、ロレックスが誇るおしゃれスポーツウォッチエクスプローラー2。216570・16570・16550等の型は問わず、非常に人気の高いモデルになっています。中古市場でもその回転率の速さに驚かされることもしばしば。特にRef.16550のアイボリーは、レアダイヤルとしてその希少性から価格が高騰しています。現行モデルのRef.216570ですら、その洗練されたデザインと高機能性で人気が高く、正規店でもなかなか手に入りにくいということです。中古市場でも大人気ですので、もし手放すことになっても良い価格がつきそうです。
1971~1987年に販売された初代エクスプローラー2。ペンシル型の長針と個性的な24時間針に加え、デイト表示機能も備えています。アラビア数字を用いないインデックスを採用しています。ロングセラーを記録し、今でもロレックスの王道ヴィンテージモデルとして人気を誇り、中古市場に流通しています。
前モデルから比べると全体的に大きくデザインが変更されたRef.16550。1984~1988年辺りに短期間販売されたと言われています(諸説あり)。短期間の製造ということで、自ずと希少性も高くなっており、価格も高騰しています。特に「アイボリー色」はレアダイヤルとして知られています。デザインとしての評価が高かったものの、視認性が悪くエクスプローラー本来の目的と合致せず、生産終了も早かったモデルです。現代になってその希少性から価格が高騰しています。
1991~2011年まで製造されたロングセラーモデル。基本的にはRef.16550のデザインを踏襲していますが、ベゼル上の数字がやや細くなり、より洗練された印象です。前作のアイボリー色がラインナップから消え、ブラック/ホワイトの2色展開に。「到着国の時刻」が分かるGMT機能を実装しています。販売終了から9年経った現在でもその人気は高く、特に「シングルバック」「オールトリチウム」のもの、「高年式」「ルーレット刻印」のものは、定価を超えた値段で取引されています。価格が高騰しているので、購入するならば早いほうが良いでしょう。
2011年に発売された現行機です。全体的に洗練されたデザインに変更になり、同時に高級感や視認性なども向上しています。初代モデルを彷彿とさせる24時間針の鮮やかなオレンジは、時計愛好家の間で話題に。ケースサイズが40mmから42mmへと変更され、針やインデックスも少し大きくなりました。ムーブメントも新調されて、耐磁性・高精度・耐震性が飛躍的に向上しています。
過去のエクスプローラー2のデザインを取り入れ、尚且つ洗練されたデザインのこのモデルは非常に人気が高く、プレミアもついています。正規店でも購入が困難な状況になっているため、運よく見かけることができたら一度購入を検討してみても良さそうです。
ロレックスの時計はとても堅牢に作られていますが、精密機器であることは間違いなので、長く愛用するためにも取り扱い方法については把握しておいたほうが良いでしょう。
ここでエクスプローラー2の日常使いで注意すべきポイントを見ていきましょう。
オーバーホールは少なくとも3~5年に1回の間隔で実施するのがおすすめです。この期間を越えてしまうと、内部の油が古くなり油切れの状態になる可能性も高くなります。そのため、そのまま使い続けていると、内部パーツの損傷などを引き起こす原因になってしまうのです。また、おかしいと思ってからオーバーホールを行うと、故障した部分が原因となり、他の部分にも不具合でる可能性があります。すると、故障部品が多くなるので、修理費用がかさんでしまうことに。長い目で見ると、こまめに出したほうが出費を抑えられる訳です。
リューズを回転させるとき、一気に巻いたほうがゼンマイを巻き上げやすいと思う人もいるかもしれない。しかし、一気に回転させると、輪列機構も高速に回転するため、結果として歯車の磨耗を促してしまいます。神経質になりすぎる必要はありませんが、1秒で1回転ほどの速度を保ち、ゆっくり回転させることで長持ちに繋がるのです。
磁気は時計に悪影響を与えますので、磁気を帯びたものに近づけないように注意しましょう。磁気の影響により、進みや遅れなどの精度不良に繋がる恐れがあるためです。うっかり電気機器などのそばに保管しないように気を付けましょう。磁気が発生する物から5~10cm以上離すと、磁気の影響はほとんど受けなくなるので、ぜひ覚えておくとよいでしょう。
ロレックス エクスプローラー2について、その魅力や変遷などを紹介してきました。エクスプローラー1の進化型として、多くの機能を備えたエクスプローラー2。スペックだけでなくその刷新されたスマートなデザインから、ビジネスパーソンの高い支持を獲得し、現在もロレックスを代表する人気モデルとして君臨しています。
エクスプローラー2に注目が集まったことでファーストモデルもフォーカスされるなど、そのデザインと流通量の少なさからプレミア化が進行中です。生誕40周年の2011年には、初代だけの斬新なデザインが復活し、その人気にさらに火をつけることになりました。
ロレックスきってのおしゃれスポーツウォッチとして芸能人の愛用者も多いモデルです。他のロレックスのモデルと同様、長く愛用するために定期的なメンテナンスは重要なので、手に入れたら定期的に信頼のおける専門業者でオーバーホールをしてもらうようにしましょう。
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安さと信頼を両立。 ロレックス修理専門店を比較 【オーバーホール編】
ロレックスの種類ごとの魅力公式サイトに掲載されている費用目安をもとに、東京でより安いロレックスのオーバーホールが期待できる専門店を、主なモデル別にピックアップして比較しました。また、掲載各社は郵送依頼にも対応しています。※原則、純正部品を使用する店舗をピックアップしています。※税込・税抜については、各社にお問合せください。
オーバーホール 費用 |
専門店名 | |
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18,700円~ |
東京都台東区上野 5-25-1 イトウビル1F
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19,800円~ |
東京都中野区中野2-11-5 吉田ビル2階
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22,000円~ ※公式HPに税表記はありませんでした |
東京都墨田区緑4-11-3 デ・リード錦糸町501
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※東京にあるロレックスオーバーホール店で検索上位表示されるうち、公式サイトでオーバーホール費用および、純正部品を使用することを明らかにしている会社を厳選。モデルによって費用は変わりますので、詳しくは各店舗にお問合せください。(2021年3月22日時点)※税込・税抜については、各社にお問合せください。