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ロレックスのダイバーズウォッチの中でも評価が高いのが、「ディープシー」。スペックの高さや独自の構造により、優れた防水性を持っていることが魅力です。他のロレックスのモデルにはない魅力は、多くの男性から人気を集める理由になっています。ここでは、ディープシーの魅力や特徴、買取価格・販売価格などをご紹介します。
ロレックスディープシーは、シードゥエラーのハイエンドモデル。そもそもシードゥエラーはサブマリーナよりも更に上位の位置したモデルとして、1971年に誕生しました。シードゥエラーは、海洋調査会社コメックスと共同開発することで、当時としては高い防水性を誇りました。防水深度はなんと610mにもなり、世界有数のダイバーズウォッチとして人気を集めました。
その後、1980年代から1990年代にダイビングが熱を帯びたときには、1220m防水にも成功。ロレックスは、これまでも過酷な環境でも壊れないことを証明しましたが、ドーバー海峡の横断泳に同行させることで、ダイバーウォッチとして優れていることを証明します。
2008年にシードゥエラーに改良を加えたモデルのディープシーを開発。防水性能は3900mまでにもなり、プロダイバーも活用する時計となったのです。
ディープシーは、プロユースモデルとして発売がスタートします。当初はブラック文字盤のみでしたが、2014年にはDブルー文字盤モデルが発売されます。結果として、同じ116660というリファレンスナンバーでも、ブラックモデルとDブルーモデルが存在するのです。
留め金部分のクラスプがマイナーチェンジされた年になります。これはブラックとDブルーの両方とも変更されている点なのですが、仕上げ方が異なりました。マイナーチェンジの前はマットな仕上がり、そしてマイナーチェンジ後は鏡面仕上げに変更となります。
さらにクラスブの中板が、5mmほど伸びているのも変更点です。非常に細かいマイナーチェンジなので、言わなければ気づかないほどですが、微妙なマイナーチェンジが実施されているのです。
2018年にはリファレンスナンバーを変更した126660のブラックとDブルーが発売されます。デザインや操作などには変化がないのですが、新しいムーブメントであるCal.3235を搭載しているのが特徴です。これまでは48時間のパワーリザーブが、70時間に伸びました。これにより、週末に腕時計をはめていなくても、月曜日にまだ動き続けることが可能になったのです。
他に旧型と変わっている点を挙げるとすると、ブレスレットの幅が太くなったこととラグの形状が変わったことがあります。
ディープシーは圧倒的な防水性能の高さが魅力になっています。その防水性能の高さは、ケース構造にあります。リングロックシステムを備えていることから、防水性と防圧性があるのです。深く潜ることが想定されているので、ヘリウム・エスケープバルブがあります。
ディープシーは機能が優れているだけでなく、美しいブルーのグラデーションも人気です。主にブルーの方がブラックよりも人気なのですが、Dブルーの文字盤はやはり強い人気を博しています。
さらにディープシーの魅力の秘密をご紹介します。
深い潜水を行うときには、ヘリウムがケース内に侵入して抜けないことが事故につながる恐れがあります。それで、自動的にヘリウムガスを排出する仕組みが、ヘリウム・エスケープバルブというものです。この構造を採用することで、サブマリーナよりもさらに深く潜ることにも対応できるようになりました。
人が潜れる深度よりもさらに深いところまで、潜ることが可能な耐水性が男のロマンを刺激する作りです。
リングロックというシステムを採用することで、水深3900mの深さの圧力に耐えることができます。クリスタルにかかる圧力は、約3トンにもなりますが、その水圧にも耐えるだけの構造になっています。この構造に使われているのは、航空宇宙産業でも使われる窒素合金ステンレススチールや熱さ5mmのドーム型サファイアクリスタルです。
裏蓋にはグレード5のチタン合金が採用されているので、頑丈な作りになっていて、水深3900mの深さまで潜ることが可能になっているのです。まさに過酷な環境でも壊れない腕時計の評判を得るのに十分な理由があります。
ディープシーは、ダイバーズウォッチとして優れた機能性があるだけでなく、デザイン性にも優れており、多くの人を魅了しています。スポーティなデザインでありながらも、上品さを感じさせる造りゆえに、ビジネスシーンでも使えます。
サブマリーナのデイトには、サイクロップレンズがあるのですが、ディープシーには使われていないという特徴があります。これは、水圧が強いときに、破損のリスクがあるからです。そこで、深いところまで潜れるディープシーには、採用されていないデザインなのです。
ディープシーは、一般の方では潜ることがないほどの深度までの防水性があります。それでダイバーズウォッチのサブマリーナを比較をしても、大きなケースになっています。ケース径は44mmでケースの暑さは18mmです。
普段使いには大きいのではと感じさせるほどですが、この存在感あるデザインが人気を博しており、例年多くの人から評価を集めています。
ディープシーに搭載されているCal.3235は、2018年に発表されたロレックスの新しいムーブメントになります。どのような違いがあるのか、少しご紹介します。これまでのCal.3135は1989年に発表されて以来利用されてきたムーブメント。かなりの年数が経過してから新しいムーブメントが採用されたと言えます。これまでの3135では48時間だったリザーブ時間が70時間にまで伸ばされました。
70時間のリザーブがあれば、週末に使っていなかったとしても、金曜日から月曜日までネジを回す必要がありません。新しく取得した特許技術を活用し、エネルギー効率を向上させたムーブメントなのです。
ロレックスはムーブメントによってリューズを回す方向が異なります。Cal.3135の場合には、奥にリューズを回すと針が時計回りに動くのですが、新しいムーブメントが搭載された126660は手前側にリューズを回すと時計回りに動きます。
旧型モデルと新型モデルを見分ける一つの方法です。
ムーブメントが異なるだけでなく、ディープシーにはその他の違いもあります。どのような変化があるのか見ていきましょう。
文字盤が異なることも、新旧を見分ける方法になります。旧型の116660の文字盤には、SWISSという表記とMADEの間に目盛りがあるのですが、新型にはロレックスの王冠マークがあります。
文字盤の中の小さな違いではありますが、12時の位置にある王冠マークと、6時位置にもコンパクトなブランドマークがあるのは少し与える印象が異なるでしょう。
近年のすべてのモデルに王冠マークが追加されたわけではありませんが、2018年以降のモデルには付いているモデルもあります。
その他の変更点として、ブレスレットの幅の違いがあります。微妙な違いなのですが、コマの幅が広くなっていることが変更点です。またバックルも併せて大き目のサイズになっています。大きさがほんの少し大きくなっていることから、重量も増しています。微妙な違いではありますが、さらに重厚感が増しているのが特徴です。
ディープシーのマイナーチェンジは、主にブラックにのみされており、マークの種類が異なります。マークI、マークII、マークIIIの3種類があり、細かな違いがあるのです。
・マークI
マークIは、発売がスタートした2008年から1年間ほどのみ流通したマークです。王冠マークの突起部に特徴があり、王冠マークの長さが異なっているのです。さらに細かな部分では、シードゥエラーの部分の文字の書体が微妙な違いがあります。
・マークII
2009年から2013年にかけて製造されたブラックダイヤルにあるものです。王冠マークが現在でもつかわれているデザインになりました。さらに記号の変化があったり、大文字か小文字かという違いがあります。主に文字盤の中の、文字デザインが変化しています。
・マークIII
2013年頃から今まで採用されているマークです。ほとんど違いが分からない程度なのですが、文字に微妙な違いがあります。また記号の配置が少し異なります。
Dブルーは基本的にマイナーチェンジがされていないのですが、2017年に微妙な違いをもたらすマイナーチェンジがされました。文字盤の青色の濃さのグラデーションに違いがあります。上部分とした部分で青の濃さが異なるのですが、マイナーチェンジした後のモデルは、明るい部分が増えました。
これまでは半分ずつの範囲だったものが、60%ほどが明るい色、40%ほどが濃い色というように変化したのです。大きな変更はしていませんが、この色の変化に関するマイナーチェンジが行われています。
マイナーチェンジが行われた時期も定かではなく、2017年の中旬に行われたのではないかというほどです。色の好みがある方の場合には、このマイナーチェンジが行われた前なのか、後なのかは見た目を大きく左右するので重要でしょう。
サブマリーナの上位モデルとして、ハイスペックダイバーウォッチである「ディープシー」。2008年に登場して以来、3900㎜防水というプロが活用するほどの防水性能が魅力を放っています。そのディープシーの買取相場を見ていきましょう。
ブラックのモデルは、シンプルでありながらも存在感があるデザインが魅力です。個性的なブルーもありますが、ブラックはシンプルな色合いなことから、ビジネスやフォーマルなシーンでも活躍できるのが特徴です。
相場の変動を見てみると、2014年頃では約80万円台の買取価格も、2018年には約112万円にもなりました。4年の間に20万円以上も価格が高騰しました。その後、2018年に新しいモデルが発売されたことから、相場は徐々に下がっています。
ブラックには、マークダイヤルの形状が異なる3種類があり、2008年から1年間だけ流通したマークIは、希少価値がある可能性があります。今後の相場の変動に注目しましょう。
過去には新型が発売され生産が終了すると価格が高騰し、およそ150万円の買取価格にもなりました。その後、価格は落ち着きを見せており、2020年には約120万円に戻ります。
また、Dブルーは、2017年にマイナーチェンジが行われたことから、2種類のタイプがあります。マイナーチェンジ後は、青の鮮やかさが増しています。それでマイナーチェンジ後の文字盤の方が少し高くなっているのが特徴です。もちろん細かな差ではありますが、今後買取価格に差が生じる可能性があるため、注目しておく価値はあるでしょう。
2018年に発売が開始された126660は、44mの大きいケースは変わらずにムーブメントが変更されています。大きな変更点は、パワーリザーブが70時間まで引き上げられたことです。基本的には、旧モデルと同様にブルーモデルの方が人気がありますが、ブラックも高値で取引されています。
およその買取価格は110万円で、安定した相場となっています。販売が開始された直後は、プレミア価格になりましたが、その後比較的安定した買取相場です。
ディープシーは、やはりDブルーの人気が明白です。発売がスタートしてからすぐに人気モデルとなりました。2020年でも買取価格はおよそ140万円となっています。ブラックよりも約30万円も高い事から、Dブルーの人気の高さが分かるでしょう。
ディープシーは、ダイバーズウォッチとして強硬な作りをしています。本格的に潜水をする方以外でも、その存在感をアピールするデザインは、多くの方を魅力するモデルです。ディープシーを長く使うためにも、定期的にオーバーホールなどのメンテナンスをおすすめします。
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オーバーホール 費用 |
専門店名 | |
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18,700円~ |
東京都台東区上野 5-25-1 イトウビル1F
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19,800円~ |
東京都中野区中野2-11-5 吉田ビル2階
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22,000円~ ※公式HPに税表記はありませんでした |
東京都墨田区緑4-11-3 デ・リード錦糸町501
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※東京にあるロレックスオーバーホール店で検索上位表示されるうち、公式サイトでオーバーホール費用および、純正部品を使用することを明らかにしている会社を厳選。モデルによって費用は変わりますので、詳しくは各店舗にお問合せください。(2021年3月22日時点)※税込・税抜については、各社にお問合せください。