目次
ロレックス正規店と修理専門店の特徴
3~4年に一回のオーバーホールは、一般的に正規店と修理専門店で行うことができます。まずは、それぞれの特徴を見ていきます。日本ロレックス(正規店)
- メリット
-
- 確かな技術を持っている
- 正規店で修理した証明書がもらえる
- 2年間の保証付き(アフターケア)
- 正規品以外の部品が入る心配がない
- 研磨によって外装も新品に近い状態で戻ってくる
- デメリット
-
- オーバーホール代がかなり高い
正規店(日本ロレックス)の特徴
ロレックスの修理に関しては、正規店が最も詳しく難しい修理でも安心して任せることができます。部品の交換があっても正規品が手に入る可能性が高いため他社製品が紛れ込む心配がありません。製造を中止した部品であっても一定期間ストックされているため修理に対応してもらえます。
正規店でオーバーホールを行なうと、正規店で修理をした証明である「正規修理保証書」がもらえます。正規修理証明書があると、売却の際に査定価格が上がるケースも。
ただ正規店でオーバーホールを行なう場合は、修理代が高額になります。高価なモデルほどオーバーホール代も上がり、部品交換がある場合には1回10万円を超えることもあるようです。
修理専門店(民間)
- メリット
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- オーバーホール代が比較的安い
- デメリット
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- 技術者によってクオリティにばらつきがある
- 保証内容(アフターケア)などが専門店によって違う
- 正規品以外の部品を使われる可能性がある
- 防水保証ができない場合がある
修理専門店の特徴
修理専門店は、正規店に比べオーバーホール代がリーズナブル。時計を長持ちさせたい場合、オーバーホールは、3~4年に1度行うのが一般的となっています。定期的にオーバーホールを行なっても経済的負担が少ないのが修理専門店の最大の魅力です。
しかし、修理専門店は技術者によってオーバーホールや修理の腕にばらつきがあります。価格はもちろんのですが、評判や実績などから信頼できる専門店かどうかも見極める必要があります。
正規店と修理専門店の特徴まとめ
「洗練された技術・安心のアフター保証・最高水準の品質」の3本柱を兼ね揃えている日本ロレックスは、正規店という信用・信頼があります。オーバーホールがされた証明書がもらえることや正規の部品で修理されるため、安心して修理に出せます。近い将来、ロレックスを売却しようと考えているなら、正規店に修理に出した方が買い手の印象が良く、高値がつくかもしれません。
しかし、正規店でのオーバーホールは10万円以上かかることも。ポンと払える金額ではありません。まして、通常3~4年に一度オーバーホールが必要となるため、メンテナンスだけでもかなりの出費が予想されます。
一方、修理専門店の一番の売りは、なんといっても安さ。技術・保証・品質は日本ロレックスに多少劣るものの、費用が半分程度で済みます。
近年の修理専門店ではクオリティ面も向上しているため、店舗によっては正規店と同等レベルのサービスが受けられることもあります。また、部品交換時に正規部品を必ず使うことを公言している店舗が最近増えていることから、安心面でも徐々に評価が上がっています。
専門店は正しいお店選びさえすれば費用も抑えられ、満足いく内容のサービスを受けることが可能です。口コミや評判、どんな技術者によるどんな実績があるのか、よくチェックして慎重に選ぶことをおすすめします。
修理専門店でオーバーホールをする際の注意点
非正規店でオーバーホールをする際は、信頼ある修理店を選ぶことが重要。正規店より価格が安い修理専門店でオーバーホールをする際に気を付けるポイントは以下の通りです。
- 気を付けるポイント
-
- 実績
- 技術力
- 歴史
- 保証期間
です。スタッフがこれまでたくさんの事例でオーバーホールを経験しているほど、どのようなケースでも柔軟に対応できるでしょう。実際に利用したお客さんの口コミや歴史などを考慮して選びましょう。
保証期間がしっかりしているかどうかも重要ポイントです。費用が安くても保証期間外に故障してしまうと費用がかさみます。
これらのポイントをよく見て修理店を選ぶことで、正規店に劣らないサービスを低価格で受けられます。
正規店でオーバーホールを断られるケースも
正規店に修理を出す場合、一部の製品はオーバーホールを断られてしまうケースもあるようです。ここでは、正規店でオーバーホールを断られるケースをまとめました。- 手巻きタイプのヴィンテージモデル
- 改造品
- 偽物
- ムーブメントが製造されていない中古品
手巻きタイプのヴィンテージモデル
ロレックスの中でも人気の高いモデルであるデイトナ。時計の心臓部であるムーブメントは現在の自動巻きとは異なり、1980年代以前は手巻きタイプが製造されていました。
製造中止から30年近く経過し修理部品の在庫がないため、正規パーツで修理を行う正規店へ修理に出しても断られます。
改造品
日本ロレックスでは、改造品のオーバーホールは対象外です。一部品でも正規品以外のパーツが入っていると、正規店では改造品とみなされ、修理を受け付けてもらえないケースも。人から譲り受けたり中古品だったりする場合は、修理やオーバーホールで正規品ではない部品が使用された可能性があるため確認が必要です。購入時に調べておくと後々安心できますよ。
偽物
偽物のロレックスは正規店では修理できません。本物だと思って購入したロレックスを正規店へ修理に出すと断られてしまったというケースも。譲り受けたり、中古で購入したなど安く手に入れた場合は正規店に見積もりに出してみても良いかもしれません。
ムーブメントが製造されていない中古品
時計の心臓部であるムーブメントが製造中止になっているモデルは、正規店では対応してもらえません。そのため中古品や古いモデルは要注意。購入する際は、正規店で修理できるかどうか確認しておくのがベストです。純正の正規部品がほとんどなくても、正規の部品を使う必要がないなら修理専門店で修理できます。
正規店と修理専門店結局どちらがいいの?
正規店に依頼したほうが良いケース
- 近いうちにロレックスを売却したい
- 費用面に余裕がある
- 特殊な部品を使用しており、修理専門店にはない
正規店では高品質なサービスが受けられますが、同じ修理内容でも修理店より費用が高くなります。長年オーバーホールをしていない場合は正規店だとさらに費用が高額になることも。オーバーホールを受けた証明書がもらえることを考えると、近いうちにロレックスを売却したいという場合に適しているでしょう。また修理専門店に問い合わせても部品がない場合は、正規店であればストックがある可能性があります。
修理専門店に依頼しても良いケース
- 費用を抑えたい
- 評判の良い修理専門店を見つけた
- 長年オーバーホールをしていない
- 中古品で安く購入した
- 一度修理専門店で部品を交換してもらっている
修理専門店では正規店と比べオーバーホールを安い価格で行うことができます。時計を長持ちさせるためには定期的なオーバーホールが必須。3、4年に1回費用がかかることを考慮し継続できそうなら正規店、負担が大きいと感じるなら修理店を選びましょう。特に長い間修理をしていないものは、正規店に出すと費用がかなり高額になることも。最近では修理専門店のスタッフも有資格者が多く、技術的に安心してオーバーホールを任せられるところが増えているため、そちらも検討してみるのがおすすめです。
古いモデルや中古品は、正規店にパーツのストックがないケースがあり、修理を受け付けてもらえないことも。中古品を購入する際は、正規店で修理できるものなのか事前に確認が必要です。安く購入したなら、修理専門店でオーバーホールしても価値はあまり変わりません。高い費用を支払い、正規店でオーバーホールするより手ごろな価格の修理専門店を利用するのが良いでしょう。
カナルクラブ | タムタイム | 大樹 | |
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オーバーホール料金例 | デイトジャスト:17,000円~ | デイトジャスト:25,000円~ | デイデイト:25,000円~ |
デイデイト:22,000円~ | デイデイト:25,000円~ | 手巻き:20,000円~ | |
保証内容 | 1年間保証 | 1年間保証 | 1年間保証 |
郵送 | ○ | ○ | ○ |
実績 | 40年以上のオーバーホール実績 | 1963年創業の老舗時計店が母体 | 30年を超える実績 |