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ここでは、ロレックスのオーバーホールの料金について説明していきます。
ロレックスをオーバーホールに出すには、「日本ロレックス」か「時計修理専門店」か、大きく分けてこの2つの選択肢があります。
まず、日本ロレックスの最大のメリットは「安心である」ということと「保証」がついているということでしょう。その反面、オーバーホール料金が高く、修理期間も長いというデメリットもあります。料金の高さも、修理期間の長さも安心という名のステイタスということで理解される方もいるでしょう。
修理専門店は、オーバーホール料金も安く、修理期間も短いというメリットがある反面、どんな人が修理をしてくれるのだろうという一抹の不安があることも事実です。
日本ロレックス、また修理専門店と、それぞれのオーバーホール料金と期間を比べながら、判断をしていければと考えています。
また、まとめている価格などの数字はあくまでも2021年2月時点で調べた限りでの情報です。皆さんがご覧になっている時点で改定されている可能性もありますので、各修理店舗などに問い合わせたり、HPなどでチェックしてみてください。
ロレックスの中でも人気機種のオーバーホール料金を比較しながら料金の違いを見ていきます(編集チーム調べ)。
機種はDATEJUST(デイトジャスト)、DAY-DATE(デイデイト)、COSMOGRAPH DAYTONA(コスモグラフ デイトナ)の3機種です。
機種 | 日本ロレックス | 時計修理専門店 |
---|---|---|
DATEJUST(デイトジャスト) | 47,520円(税込) | 20,000円~25,000円 |
DAY-DATE(デイデイト) | 59,400円(税込) | 25,000円~30,000円 |
COSMOGRAPH DAYTONA(コスモグラフ デイトナ) | 64,800円(税込) | 35,000円~45,000円 |
続いてはロレックスのオーバーホール期間についても比較しながら違いを見ていきます。
期間 | |
---|---|
日本ロレックス | 1ヶ月以上 |
時計修理専門店 | 2週間~1ヶ月 |
料金と期間だけは判断ができないという方向けに「日本ロレックス」と「修理専門店」のメリットやデメリットについてもまとめていますので見ていきます。
ロレックスの日本正規店である、日本ロレックス。ここでのオーバーホールを検討している方も多くいらっしゃるでしょう。 そこで、まずは日本ロレックスでのオーバーホールのメリット・デメリットについて簡単にまとめてみました。
ロレックスの時計のオーバーホールを日本ロレックスに頼むメリットとしてあげられるのは、正規代理店である、という安心感と信頼感が一番だといえます。当然、手がける職人も、長年ロレックスを専門にオーバーホールしてきたスタッフであるため、技術も仕上がりも心配なし。新品と見紛うかのような姿で返ってきます。
確かな技術力を有しているのはもちろん、パーツもすべて純正品。また、30年前のパーツもストックされているため、少々古いモデルまでならオーバーホールを依頼しても代替品で対応することはありません。
そして、「本物のロレックスである」という証である正規の「修理保証書」を発行してもらえることも大きなアドバンテージでしょう。もし、オーバーホールにだしたロレックスが偽物であれば、正規代理店では受け付けてもらえません。正規の修理保証書があれば、今後、ロレックスを手放すことになったとしても、それが査定額に反映されるというメリットもあります。
デメリットとして第一にあげられるのがオーバーホールの料金。例えばデイトジャストの場合、基本料金の47,520円に加え、消耗品パーツの修理・交換でだいたい5,000円くらいかかります(編集チーム調べ)。したがって、最低でも52,000円は見積もっておかなければいけません。
5年、10年とオーバーホールしていない時計だと、部品交換代だけで数万円かかり、合計で100,000円を超えてしまうことも少なくないのです。とくに、300m防水など、「そこまで必要ない」というようなハイスペックパーツは、修理代・交換代を跳ね上げてしまう要因となってしまいます。
修理部品のストックがないモデルだと、受付不可となるケースも。そのため、ヴィンテージモデルをはじめとした生産中止モデル・30年以上前のモデルは、日本ロレックスでのオーバーホールは期待できないでしょう。
受付に関しては直接持ち込む方法と郵送、百貨店などを経由して依頼する方法があります。ですが、サービスセンターに直接持ち込む場合は、受付時間が平日の9時~16時30分となっているため会社勤めをしている方には利用しづらいのもデメリット。
郵送の場合も電話申し込みから輸送キットや見積書の受け取り、送付などで10日~かかるうえ、仕上がりまで1か月以上かかるのも難点です。
修理専門店でロレックスをオーバーホールにだす場合、いくらくらいかかるのでしょう。日本ロレックスとの差にについて調べてみました。オーバーホールを修理専門店でするデメリットについてもまとめていますので、併せて参照してみてください。
日本ロレックスではなく、修理専門店でオーバーホールする場合、その料金はどれくらいかかるのでしょうか。
修理専門店によって料金体系が異なるため一概にはいえませんが、おおよその目安としては「日本ロレックスよりも20,000~30,000円安」というのが相場のようです(編集チーム調べ)。なかには、正規料金の40%~50%も安くなるという修理専門店もあります。この料金の安さが、修理専門店にロレックスのオーバーホールを依頼する最大のメリットだといえるでしょう。
修理専門店はそれぞれ独自のネットワークを構築しており、ロレックス専用の工具やパーツも、海外のバイヤーを通じて取りそろえているケースが多いようです。並行輸入品などを取りあつかっている業者であれば、安価でロレックス純正品でのオーバーホールが可能となります。そのため、「見た目はロレックスでも、中身は別物のサイボーグみたいになった」ということもありません。
一級時計士など、経験豊富なスタッフが在籍している店舗なら、より安心してオーバーホールを依頼できます。
しかし、修理専門店でのオーバーホールにもデメリットはあります。まずあげられるのが、純正品での修理・交換ができないケースも多々あること。
前述のように、独自のネットワークをもっていたり並行輸入品を扱っていたりする修理専門店ならともかく、ロレックスの純正パーツは入手が難しいため、そうでない業者は代替品でのメンテンナス・修理となります。純正品にこだわるのならば、オーバーホールにだす際はロレックス専門の業者に依頼するか、パーツの有無を確認してから依頼するようにしてください。工具も、ロレックス専用のものがないとメンテナンスできません。
また、防水性能をテストができない修理専門店もあります。防水性能をチェックするには専用の高価な機材が必要なため、それがない業者は防水保証ができないのです。
ロレックスに限らず、時計を使用しているといろいろな問題に遭遇すると思います。たとえば、使用中についてしまう小さな傷や、突然の雨によって時計内部に水が入ってしまうことなどあるのではないでしょうか。ここでは、その問題点の対処方法と、かかる費用について説明していきます。
ロレックスの調子が悪くなった場合、オーバーホールを依頼する必要があります。ここではロレックスのオーバーホールが高い理由について、技術やパーツ交換などの点から紹介しています。
ロレックスのオーバーホールが高い理由についてもっと詳しく知る
ここまで、日本ロレックスと修理専門店のオーバーホール料金や違いについて見てきました。
料金の値は張るがメーカーによるメンテナンスの安心感と、信頼感を求めるなら日本ロレックス。
オーバーホール料金を安く抑え、経済的にロレックスを使い続けたいなら、修理専門店。
と、いうことがいえるでしょう。
将来的な売却の可能性もあるのであれば、正規品の証でもある修理保証書を発行してくれる日本ロレックスをおすすめします。しかし、オーバーホールは数年ごとに定期的にすることが望まれますので、メンテナンス費を抑えてより長くロレックスを身につけたいのであれば、修理専門店に一日の長があるといえるかもしれません。
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安さと信頼を両立。 ロレックス修理専門店を比較 【オーバーホール編】
ロレックスのオーバーホール料金を調査公式サイトに掲載されている費用目安をもとに、東京でより安いロレックスのオーバーホールが期待できる専門店を、主なモデル別にピックアップして比較しました。また、掲載各社は郵送依頼にも対応しています。※原則、純正部品を使用する店舗をピックアップしています。※税込・税抜については、各社にお問合せください。
オーバーホール 費用 |
専門店名 | |
---|---|---|
18,700円~ |
東京都台東区上野 5-25-1 イトウビル1F
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19,800円~ |
東京都中野区中野2-11-5 吉田ビル2階
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22,000円~ ※公式HPに税表記はありませんでした |
東京都墨田区緑4-11-3 デ・リード錦糸町501
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※東京にあるロレックスオーバーホール店で検索上位表示されるうち、公式サイトでオーバーホール費用および、純正部品を使用することを明らかにしている会社を厳選。モデルによって費用は変わりますので、詳しくは各店舗にお問合せください。(2021年3月22日時点)※税込・税抜については、各社にお問合せください。