ロレックスを永く愛用するためのオーバーホール業者ガイド
ロレックスを永く愛用するためのオーバーホール業者ガイド
ここでは、ロレックスのデイトジャストのオーバーホールにかんする情報をまとめてみました。費用・料金を調べて一例を紹介しているほか、デイトジャストとはどういった時計なのかについても解説。ロレックスのなかにおいて、デイトジャストはどのような位置づけなのか、ぜひご覧ください。
それでは、デイトジャストに起こりがちな故障例とその原因・症状、そして故障してしまったときの対処法などについてご紹介していきましょう。
デイトジャストのうち、例として取り上げるのはとくに人気の高い「デイトジャスト ターノグラフ 型番:116264」「デイトジャスト レディ 型番:69173」「デイトジャスト サンダーバード 型番:16264」「デイトジャスト コンビ 型番:16233」の4タイプ。
オーバーホール・修理の事例も簡単にまとめてみました。故障の症状とその原因についてのほか、オーバーホール・修理でどれくらいの費用がかかったのかも紹介しています。もちろん、故障の度合いやパーツの状態など個々のケースで費用は異なってきますが、ひとつの目安として頭に入れとおくといいでしょう。それぞれの特徴や基本スペックも取り上げていくので、ロレックスのなかでもどういった個性をもつ時計なのか、チェックしながら目を通してみてください。
これ以外の型番でも共通するところも多いでしょうから、「故障かな?」と思った方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
デイジャスト ターノグラフ【型番:116264】(DATEJUST TURN-O-GRAPH Ref.116264)は、2004年に登場したモデル。そのルーツであるターノグラフref.6202は1953年に商標登録され、ロレックスではじめて回転ベゼルを搭載したことでも知られています。
ムーブメント | 自動巻きクロノメーター |
---|---|
機能 | デイトジャスト機構(日付の早送り機能付き)、秒針停止機能による正確な時刻設定、100m防水 |
パワーリザーブ | 48時間 |
ケース | 36mm(径)×12mm(厚) |
素材 | ステンレススチール、ホワイトゴールド |
従来機である「サンダーバード=Ref.16264」から変更された点として、もっとも大きかったのはデザイン面。エンボス加工されたベゼルが特徴だったサンダーバードから、フルーテッドベゼルを思わせるように端正でシャープなカッティングが施され、文字盤の印象が大きく変わりました。秒針とカレンダー表記が赤でまとめられているほか、6時の位置に「TURN-O-GRAPH」が赤字でモデル名が記されているのも特徴でしょう。まさにターノグラフへの原点回帰、といったところです。
また、ケースはヘアライン仕上げから表面部分が鏡面仕上げに、ブレスはフラッシュフィットが一体型に。とくに、ブレスは中央部のコマも変更されていて、中空だったものが無垢になっています。そして5列のジュビリーブレスは、バックル部分が目立たないコンシールドクラスプに。3列のオイスターブレスは、5mm程度なら自由に延長操作ができるイージーリンクを搭載したバックルへと変更されている点も注目です
その後、2007年にステンレス素材のジュビリーブレスを強化したり、2010年に6時方向に調節可能なコマを増やしたりするなどのマイナーチェンジが加えられ、現在にいたっています。
ロレックスを代表するモデルのひとつである、デイトジャスト レディ【型番:69173】(Ref.69173)。ロレックスの3大発明ともいわれる、オイスターケース、パーペチュアル、デイトジャスト機構といった機能を搭載しています。
ムーブメント | 自動巻きクロノメーター |
---|---|
機能 | デイトジャスト機構(日付の早送り機能付き)、秒針停止機能による正確な時刻設定、100m防水 |
パワーリザーブ | 48時間 |
ケース | 26mm(径)×11mm(厚) |
素材 | ステンレススチール、18Kイエローゴールド |
オイスターケースは高い堅牢性を持つ100m防水機構、パーペチュアルはローターを両方向に回転させる自動巻取り機構、デイトジャスト機構は午前0時付近で瞬間に日付が切り替わる機構です。
デイトジャストが支持される理由は、こうしたロレックスならではの機構だけが理由ではありません。インデックスやダイヤルの組み合わせは無数にあり、ディティールにこだわった個性をもつバリエーションを豊富に取りそろえている点も大きな魅力だといえるでしょう。
また、デイトジャスト レディ【型番:69173】は、素材に18Kイエローゴールドを用いているところも特徴。独特の上質感を醸し出す18Kイエローゴールドをフルーテッドベゼルとブレスレット中央パーツに使用することで、いつの時代も流行に左右されない高級感を放っている点も、高い人気を誇っている理由のひとつだといえます。これは同じ18Kゴールドでも、18Kホワイトゴールドにはない味わい深さです。
発売後は、ダイヤルのモデル表記が「OYSTER PERPETUAL DATE」→「OYSTER PERPETUAL DATEJUST」に、四角形から八角形に10Pダイヤモンド設置台の台座形状が変わるなどのマイナーチェンジがありました。そして、1998年に惜しまれつつも製造終了となっています。
1988年に登場したデイトジャスト サンダーバード【型番:16264】は、両方向に回転するベゼルが特徴的なモデル。正式なモデル名は「(オイスターパーペチュアル)デイトジャスト」ですが、アメリカ空軍のアクロバットチーム「サンダーバーズ」の隊長、ドン・フェリス大佐の引退記念モデルとして特別に発注されたことから、「サンダーバード」と呼ばれるようになりました。
ムーブメント | 自動巻き クロノメーター |
---|---|
機能 | 両方向に回転するベゼル、100m防水 |
パワーリザーブ | 48時間 |
ケース | 36mm(径)×12mm(厚) |
素材 | ステンレススチール、ホワイトゴールド、サファイアクリスタル(風防) |
搭載されているムーブメントは、耐久性の高い「Cal.3135」を採用しています。サンダーバードが登場するまでは、時計の心臓部であるテンプを1つのブリッジで支えていましたが、ツインブリッジとなった「Cal.3135」に変更されたことで耐久性がアップしました。時計業界で優れたムーブメントであると評価された「Cal.3135」は、サンダーバード以降もさまざまなモデルへと搭載されるようになっていきます。
前モデル【型番:16250】からの変更点は、風防が強化プラスチックからサファイアクリスタルになり、100mの防水機能が追加されたことです。
1988年に登場後、2004年に生産終了になるまで5世代にわたってモデルチェンジがありました。
主なマイナーチェンジは4つです。
デザイン性の高さだけでなく、スポーツモデルにも引けを取らない実用的な機能から、生産が終了した現在でも人気が衰えません。
1988年登場のコンビモデル。搭載されているムーブメントはツインブリッジに改良されており、定期的なメンテナンスを行えば永続的に使用できます。ステンレススチールにイエローゴールドが映える高級感が人気です。
ムーブメント | 自動巻き クロノメーター |
---|---|
機能 | カレンダー機能搭載 |
パワーリザーブ | 48時間 |
ケース | 36mm(径)×12mm(厚) |
素材 | ステンレススチール イエローゴールド、サファイアクリスタル(風防) |
デイトジャスト コンビ【型番:16233】は、ベゼル、リューズ、ブレスとともにイエローゴールドでまとめられたデザインで、腕元を華麗に演出する人気モデルです。
デイジャスト コンビ【型番:16233】の一番の特徴がベゼルで、「フルーテッドベゼル」が採用されています。フルーテッドとは縦じまのこと。ベゼルを少し離れたところから見てみると、縞々のデザインが入っているようにしか見えません。しかし近くで見ると、たくさんの山型カットが施されているのがわかります。山型カットが影を生み出すので、イエローゴールドの縞々に見えるのです。
ステンレススチールとイエローゴールドでゴージャスなデザインではありますが、カレンダー機能を搭載するなどの機能性も重視。インデックス(文字盤)やダイヤルもバリエーション豊かなため、個性とゴージャスさをアピールできるモデルとなっています。
ムーブメントはツインブリッジの「Cal.3135」を採用することで耐久性が向上。「Cal.3135」は時計業界のなかでも優れたムーブメントとして高い評価を受けており、登場以来さまざまなモデルに搭載されていきます。
前モデル【型番:16013】から変わったのは、「Cal.3035」から「Cal.3135」へのムーブメントの変更と防水機能の追加です。風防を強化プラスチックからサファイアクリスタルに変更したことで、100mの防水機能を実現しました。
そのほかのマイナーチェンジは以下の4つです。
アクセサリー要素も持ちつつ、機能性も高いデイジャスト コンビ【型番:16233】は、2004年に生産が終了しましたが、現在も人気を博している逸品です。
ロレックスにおけるデイトジャストとは、いわばスタンダードモデル。その登場は1945年にまでさかのぼります。すぐれた防止機能をもつオイスターケース、自動巻取り機構であるパーペチュアル機構、文字盤の日付表示機能であるデイト機能は、当時、世界初の機能として世の中の注目を一身に集めました。
デイト機構はさらに進化し、10年後の1955年には瞬時に日付が切り替わるデイトジャスト機構を搭載。オイスターケース、パーペチュアル機構、デイトジャスト機構という、すべてのロレックス三大発明が搭載されたのが、デイトジャストなのです。
ロレックスのデイトジャスト機構で特筆すべきは、その精度。単に日付が切り替わる、というだけではありません。およそ1,000分の数秒という精度で切り替わる精度の高さ、正確性は、まさに精密機械。それも瞬間的に切り替わるため、ゆっくりと日付が切り替わっていく他社製品とは一線を画します。こうした点が、ロレックスが世界でもっとも信頼される時計である根拠でもあるでしょう。
レイディースサイズ、ボーイズサイズを展開しているほか、サンダーバードやターノグラフなど個性的なラインナップがそろっている点もデイトジャストの魅力であり、ロレックスのなかでも所有率が高い人気の理由となっています。
なお、デイトジャストのなかでも5桁の型番をもつものは、製造が2010年以前。そのため、部品もやや高めの価格となっています。故障・修理の際はその点も留意しておきましょう。
初代の発売以来、およそ四半世紀もの長い歴史をもつデイトジャストは、ロレックスのなかでも他の追随を許さないほど抜群の知名度を誇るシリーズ。現行品だけも23種類がリリースされています。
素材やカラーの組み合わせなど、1つひとつに特徴があり個性的です。ゴールドなのかホワイトゴールドなのか、それともイエローゴールドなのか。素材ひとつとっても、ガラっと印象・イメージが変わってきます。
そんな、ロレックス・デイトジャストの型番を下記に簡単にまとめてみました。現行モデル、生産終了モデルごとに、素材別に分類していますので興味のある方は参照してください。
現行モデル | 生産終了モデル | |
---|---|---|
ステンレススチール | Ref.116200 | Ref.16200、Ref.1603ほか |
ステンレス+ホワイトゴールド | Ref.116234、Ref.116234NR、Ref.116234G、Ref.116234NG、Ref.116244、Ref.116244G | Ref.16234、Ref.16234G、Ref.16234NR、Ref.16234NG、Ref.16014、Ref.16014G、Ref.1601/4ほか |
ステンレス+イエローゴールド | Ref.126333G、Ref.116233、Ref.116233NR、Ref.116233G、Ref.116233NG、Ref.116243、Ref.116243G、Ref.116203、Ref.116203G、Ref.116203NG | Ref.16203、Ref.16203G、Ref.16233、Ref.16233G、Ref.16233NR、Ref.16233NG、Ref.16013、Ref.16013G、Ref.1601/3ほか |
ステンレス+ピンクゴールド | Ref.116231、Ref.116231NR、Ref.116231G、Ref.116231NG、Ref.116201、Ref.116201G | ― |
ホワイトゴールド | ― | Ref.116139、Ref.1601/9ほか |
イエローゴールド | ― | Ref.116138、Ref.16238、Ref.16238G、Ref.16248、Ref.16248G、Ref.1601/8ほか |
40年以上の歴史ある修理専門店カナルクラブ。長年のノウハウを生かし、リーズナブルで高品質なサービスを受けられるのが魅力です。1980年代後半から2000年代初頭に作られたデイトジャストであれば、17,000円~でオーバーホール可能。2000年代以降に作られたものでも、20,000円~対応できます。ご自身のデイトジャストがどの年代に作られたかは、シリアルナンバーの桁数で分かります(5ケタ:2000年代以前、6ケタ:2000年代以降)。
デイトジャストのオーバーホール料金 | デイトジャスト(シリアルナンバー5ケタ):17,000円~ デイトジャスト(シリアルナンバー6ケタ):20,000円~ ※部品交換が発生した場合は、料金を追加 |
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デイトジャスト事例 | ロレックス 16233 しばらく使用していないロレックスを再度使用するため、オーバーホール 基本料:17,000円 部品交換:22,000円(ゼンマイ・パッキン) 合計:39,000円 |
デイトジャストのオーバーホールの口コミ | ・動かなくなったデイトジャストが元通りに動くようになりました。ピカピカで前より美しくなっており、感激です。 ・見積もりをお願いしてから1ヶ月程度で戻ってきました。思ったより早く修理できたため、とても満足しています。 |
所在地 | 東京都台東区上野 5-25-1 イトウビル1F |
郵送 | 郵送可能。無料梱包キットあり。 |
見積もり | 無料 |
ウォッチカンパニーは日本ロレックス出身者が多数在籍している時計修理専門店です。デイトジャストの修理では現在販売されているモデルから、アンティークまで対応。ロレックスの純正部品で、精度だけでなく外観まで新品同様に仕上げてくれます。東京・大阪・神奈川・愛知に店舗を構えており、すべて駅から徒歩5分圏内なので持ち込みに便利。正規店と近い品質のサービスが低価格で受けられます。
デイトジャストのオーバーホール料金 | オーバーホールのみ:23,000円 オーバーホール+新品仕上げ:33,000円 ※部品交換が発生した場合は、料金を追加 |
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デイトジャスト事例 | ロレックス 78274 ゼンマイ・クリスタルワッシャーの劣化、ムーブメント内部の油切れでオーバーホールを受付。 基本料金:23,000円 外装仕上げ:10,000円 部品交換:7,000円(ゼンマイ・クリスタルワッシャー) 合計:40,000円 |
デイトジャストのオーバーホールの口コミ | デイトジャストのオーバーホールに関する口コミは見つかりませんでした。 |
所在地 | (東京)東京都千代田区飯田橋1-12-2 エスダブルビル5F (大阪)大阪府大阪市中央区南船場3-12-21心斎橋プラザビル新館(カルティエビル)4F (神奈川)神奈川県横浜市中区桜木町1-1-7ヒューリックみなとみらい10Fサーブコープ (愛知)愛知県名古屋市中区栄3-2-3名古屋日興證券ビル4F |
郵送 | 郵送可能。無料梱包キットあり。 |
見積もり | 無料(見積もり後のキャンセルは返送料がかかります) |
カナルクラブ | タムタイム | 大樹 | |
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オーバーホール料金例 | デイトジャスト:17,000円~ | デイトジャスト:25,000円~ | デイデイト:25,000円~ |
デイデイト:22,000円~ | デイデイト:25,000円~ | 手巻き:20,000円~ | |
保証内容 | 1年間保証 | 1年間保証 | 1年間保証 |
郵送 | ○ | ○ | ○ |
実績 | 40年以上のオーバーホール実績 | 1963年創業の老舗時計店が母体 | 30年を超える実績 |
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